北國銀行VS三重バイオレットアイリス【観戦手帳】2020/2/11

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ハンドボール観戦手帳

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今回観戦レビューという事で「観戦手帳」という名前で始めます。今回このきっかけをくれたのはTwitterでのリプでした。

リプくださってありがとうございます。
という事で「やっちの観戦手帳」始まります!!
序盤は感じたことを長々と書いてありますので、観戦レビューが見たい人は目次からとんでください。

JHLTVで観戦 どこでも見れる。そしてタダ

今回の大会はJHLTVを使って観戦していました。このサービス素晴らしいですよね。VODと呼ばれるものだと思うのですが、DAZN スポナビなどが有名ですがどれも有料です。DAZN とかはいコンテンツ量とか比べ物にならないですが、ハンドボールを見るだけなら、JHLTVで十分です。ヨーロッパではEHFTVがありますがこちらも無料です。ハンドボール優秀なんですか?
ハンドボールが大好きな人にはありがたいです。


思いますが、コスト的に今は苦しいのかなって思います。考えられるコストとすれば、

  • 複数会場のため、実況の人数が必要
  • 実況のための機材が必要
  • 専門に実況人員を当てる必要が出てくる
  • 実況者の給料も発生する

この辺りが解消された場合、とてつもないコンテンツになりそうです。もしかしたら有料になるかもしれませんが。EHFTVは実況も入っていて無料なのですごいです。
それでも導入してくれた日本ハンドボールリーグに感謝しています。絶対大変だったと思う。

地域のハンドボールチームを巻き込んでいて素晴らしい

Suoort

今回は山梨大会であったのですが、小学生のハンドボールクラブや中学校(塩山中の子たちはわかりました)、高校生(駿台甲府男子)が会場で観戦しているのがよかったですし、駿台甲府の子たちは、応援にも参加しているし、ハーフタイムのイベントには参加している子たちもいていいなあと思いました。
地域でやる時に、トップリーグと関わりを持つ事ができるって大切だと思います。これは僕の話ですが、小学生の時に駒沢体育館でプレーオフをやるコートで小学生の大会をやっていました。今はJHLクラブチーム大会のようなものをしていると思うのですが、全く同じ環境で試合をやるのです。小学生でタラフレックスのタイルのコート、松脂のついて黒くなっているゴール下やゴール。トップ選手、当時は宮崎大輔さん、末松誠さん、四方篤さん、中川善雄さん、白 元喆(ペクウォンチョル)さんなど上げ始めたらきりがありませんが、スーパースターたちと同じコートに立っているという感覚に陥るわけです。それだけで貴重な体験です。トップリーグがジュニア期の人たちに感じられるのです。

好きな選手がいる、好きなチームがいる、トップチームにサポーターやファンとして関わる事ができるというような事ができる。これって理想とする光景なのではないかと思います。昔は、チームの企業の人たちが応援団やっていたりして、応援ようのバルーンを渡しながら一緒に応援しませんかっていってサポーターの勧誘していたのを思い出しました。

子供たちには、自分たちの練習よりのトップチームの試合を見に行く事の重要性を感じて欲しい。刺激を感じて欲しいと思いました。

子供たちが感じる価値を大人の分量で推し量るのは違う

先日の世界選手権を練習を休んで見に行った子がいました。僕が感じたことは3つ。

  • 貴重な体験してる!!
  • 何を感じてくるのか楽しみ
  • おれがいけないのに行ってるの羨ましすぎる!!しかも決勝!

3つ目は完全に妬みです。笑
とは言いつつ、帰ってきて練習や試合の時にどんな風になっているのかとても気になっていました。はっきり言って、世界選手権見に行くくらい練習なんて休むべきだと思います。僕が感じていたように子供たちにとって感じ取るものが大きいからです。(帰ってきた時に質問攻めにしました。笑)その子は、その後の試合で、明らかに今までとは違う動きをしていました。今までシュートをなかなか行かなかったのが利き手が空いたと思ったらシュート打つ、人一倍声だして気持ちを高めている。世界を感じてきたなと思いました。それだけでその子にとっては人生変わってるわけじゃないですか。それは僕ではできないことだと思います。

2020/2/11山梨大会 北國銀行(HB)VS三重バイオレットアイリス(MVI)

長々と話してきましたが、それでは本題です。今回は北國銀行(HB)VS三重バイオレットアイリス(MVI)です。北國銀行はHBで表記します。三重バイオレットアイリスはMVIで表記していきます。プレーオフ間近になってきてMVIとしては勝利が欲しいところではありました。HBは全勝できているリーグ1位です。揺るぎない強さを発揮していました。結果はご存知の通り、MVIが前半から大量リードをつけての勝利でした。絶対女王とまで言われていたHBから歴史的圧勝を収めたMVIでした。
そんな試合内容について分析してみようと思います。

チームカラー

試合のポイントと言いますか、相手に対して自分たちのやろうとしていることを観戦しながら挙げてみました。

HB

  • 体格で優っている
  • 1ー1で相手を引きずっていく
  • MVIの広がったディフェンスに対してポストで揺さぶる
  • 接触の多いディフェンスでMVIの判断を鈍らせる
  • オープンDF

MVI

  • 9mラインの高い位置で接触して簡単にあディフェンスの間を抜かれないようにする
  • オープンDF
  • 全員で速攻につなげる
  • 大きく動きのあるオフェンスで攻めようとしている
  • 両サイドの勝負強さ

このようなチームコンセプトを感じ取りました。注目して欲しいのは、どちらもオープンDFと言われる大きく広がって守るディフェンス隊形をしているが違う方法で攻めを組み立てているということです。

前半からMVIが翻弄

前半開始からMVIがガンガンいきます。團選手のサイドシュート、速攻で最初っからいきます。自信に満ち溢れた気迫のこもるプレーです。とにかく勝負強かったです。HBがDFとOFで交代を入れるのですが、速攻の戻り中にもきっちりと交代します。前半はHBの右サイド側、つまり團選手に近いベンチサイドで交代します。それで何が起こるかというと團選手のマークが薄くなります。足が早くマークしておきたい選手へのマークが薄くなります。
これによりMVIは團選手による連続得点が生まれます。HBにとっては、非常に相性の悪い事態になってしまいます。そして気がついたら3点リードされています。HBはスタートに力んでしまったのかシュートが入りませんでした。そして、点差が開き始めて、シュートまで慌ててしまっているようなプレーが続きます。苦しい場面でよく起こると思います。立て直す力があるHBが飲まれて立て直せない。
MVIのプレーが冴え渡っていました。とにかく盛り上がり方が全然違いました。

HB

  • テンポが合わず点が取れない
  • 消極的なプレーが続いていく
  • フラストレーションが溜まっていく
  • 判断と認知が遅れる

MVI

  • 早い速攻スピードで翻弄
  • センタープレーヤー林選手を中心に大きく動くプレーで揺さぶっていく
  • オープンDFをするも素早いカバーでパスコースを潰していく
  • キーパーが位置どりでシュートコースを絞っていき確率を下げていく

前半のプレーをリストにしてみました。こう見ると対照的になってしまいますが、ここまで対照的でなければ、HBがここまでリードされることはなかったと思います。MVIの波が強すぎました。

前半解説

HBはなかなか点が取れませんでした。苦しいのが続いて点が取りたいとなるとどうしても力んでしまいます。そして、点が確実に欲しいという思いが強いとノーマークを作ることに力を注いでしまいます。シュートまでなかなかいけなくなっていました。
シュートが打てそうな場面でもパスを選択していました。利き手が空いていてシュートが打てる場面であったとしても勝負できなくなっていました。そうなるとどこかでミスが起こります。フラストレーションがたまるとDFとOFとも統率が取りにくくなっていきます。攻めは、マークが厚い時にシュートを打ってしまったりします。DFでは、ボールを注視してしまい、走り始めたノーボールの選手を見失うことになり得点、退場が起こります。認知が遅れ、判断が鈍っていきました。HBの強みが見えなくなっていました。

MVIはHBのDFに対して大きく動きのある戦術とプレーを繰り返していました。センターの林選手の大きさステップワーク、ポストの移動、サイドの走り込みでダブルポストで攻めていきました。サイドシュートもよかったですが、林選手のプレーもよかったです。大きく動きながらHBのサイドDFがカットに狙っているのをよくみてサイドにパスをしていきます。サイドDFが元の位置に戻れる距離にいたらバックプレーヤーにパス、戻れない位置まで出てきたらサイドにパス。この判断が冴えていて、そこにサイドシュートが絡んでいきます。これが面白いくらい決まります。そうなるとHBのDFの間が広がっていきます。林選手が大きいステップワークとフェイントで自ら点を取りにいきます。これを中心に点を重ねていきます。
林選手のようなステップワークで攻めていくのを僕は[ドライブ]と呼んでいるのですが、オープンDFで接触できない間合いからドライブされると、きれいに走り込めるのでシュートまで持ち込みやすく隣のDFが気になってカバーにきます。そこでサイドDFがカットを狙うのですが、見極められてサイドシュートになります。下の動画の一番最初に出てくるクロスステップです。

DFでは、オープンDFでHBの1−1に対して早めに接触していきます。シュートまでの時間を作って簡単にシュートまでいけないようにします。そしてカバーしてパスを防ぎます。カバーしながらも手を出してボールにプレッシャーをかけていきます。これはダメージのくるDFです。自分がされたら絶対にいやです!!そして速攻につなげる。この繰り返しでした。そりゃフラストレーションたまるわってなります。

終始よく動いてやり続けるのがすごいです。よく動いてプレッシャーをかけていくことで、HBのプレーの選択肢を絞っていき、守りやすくしていたように感じました。
例えばですが、三つも四つも食べたいメニューがあるのに、これは在庫がなくなってしまいました、これもって言われて2択とかになるともどっちしかないじゃん!!ってなるようなものです。(例え悪かったらごめんなさい笑)

選択肢が減ることで対策しやすいのです。次はこう動こうとなります。これによってペースは完全にMVIになりました。

後半は少しリズムを取り戻す

後半は、リズムを少し取り戻しました。HBはよくなかった攻めをポストを使って、引きずってシュートまで持ち込みます。MVIが守ろうと頑張りますが退場します。そのい間にそれぞれがシュートを狙うようになります。

MVIは前半とは違い退場で苦しい場面が続きます。しかし、大量リードと自信を持ったプレーで簡単に差を縮められないようにします。セットOFで足が止まってくるのですが、切り替えがはやく、みんなで戻るので簡単に点は取られ続けません。これがとても大事だったと思います。なるべく時間を使わせるためには、速攻で点を取られないことが一つポイントです。リスクヘッジできているということでしょうか。でも、苦しい時に活躍したのがキーパーの高木選手と花村選手です。ノーマークをバシバシ止めていました。位置どりがとにかくよくて、シュートを待ち受けていました。

これに関しては下で解説します。
前半に引き続き、センターの分配からサイドシュートで点も取ります。

後半解説

後半は前半の動きが継続されてそのまま進んでいくのですが、攻めのリズムを取り戻したHBが点を取れるようになっていきます。オープンDFに対して、両バックプレーヤーがアウトに狙いながら、センターとポストで広がった空間を使っていきます。それでもシュートが入らないです。MVIのキーパー陣が当たりまくります。

先ほどのキーパーの位置どりの何が気になったかというと、シュータはコースを選択するときは大体2回くら選択する時間がジャンプしている間にあると思うのですが、①右打とうかなって思うと右側にいて、②そこから左側に打とうとすると少し位置を変えながら、打つ瞬間に大きく体を使って止めにくるので、厳しいコースを狙わないといけません。時々③でもう一度右に切り替えるのようなことも出てくるのですがそこでコントロールするのは難しいので、ゴールバーや足に当ててしまいます。僕は追い込み漁に、ちなんで追い込みキーピングなんて言ってます。まあ現実的に考えて、流し→引っ張り→流しって一回のジャンプで駆け引きできる選手はえげつない選手ですよね。これスタンダードになったらさらに面白いとは思いますが。横断歩道渡るときくらいです、右見て左見てもう一度右見てなんて。

HBにも追いつく勢いが後半にはありました。これは試合見ていて明らかに前半と後半では動きが違います。MVIが徹底的に我慢し続け、うまくいっていることを徹底的にやり続けました。サイドとセンターのコンビネーションです。そしてよく走る。体力的にきつい、無意識に足が止まり始めてもおかしくありません。それでも盛り上げてやり続けていました。

今回の試合は中身が濃かった。ジュニアに見て欲しい試合

この試合は、絶対に見て欲しいです。絶対女王とまで言われる北國銀行が前半から主導権を握られ続けます。それを果たした三重バイオレットアイリス。見る価値ありです。プレーがすごいというところだけではなく、選手やチームの意識の面も注目して欲しいです。最近のジュニア期は気持ちが足りないという声がとても聞こえてきます。文化が発展してしまい、感情を表現するのが苦手になっていることがあります。練習中の盛り上がらなさがすごい時があります。東京に限ったことなのかなぁ。
世間から見たら格上に勝つにはこれだけの気迫だったり、プレーをし続けなければならないというのがわかる試合です。

そして、北國銀行の後半の立て直しもさすがだと思いました。でも、勝つにはもっとやらなきゃいけないというのが伝わります。とても難しいことであると。崩れることもあると。

この結果がプレーオフまでにどうなるか気になります。今後も注目度大ですね!!上位が混戦の予感です!

今回の試合はこちらのリンクから見ることができますのでどうぞ。もう一度見ても損はありません!

2020年02月11日(火)北國銀行 VS 三重バイオレットアイリス | JHL日本ハンドボールリーグ

この試合を見てスポーツマンシップを学んでくれる人がいたらいいですね。負けた時、かった時にスポーツマンシップがよくわかります。

www.yachihand.com

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